みかんハウス

ジリジリと照りつける日射しの中、
暑さしのぎに考え事をしていた。

いつか、ヒトが外に出ることが出来ないくらい、
気温の上がる日が来るんじゃないか。

60度とか。

まあ、色々専門家の見解とかもネット上で見れたりするんだろうけど、

後でググるとしてー、
取り敢えず私の勝手な妄想。

さて、気温がスーパー高くて外に出られない毎日。
そうなったらどうなる？

ずっと前にも書いたことがあるんだけど、

昼間寝て、夜、行動するようになる。

生業はみんなネットの中。

陽に当たらないから、
ヒョロヒョロになる。

ほら、
頭ばかりデカくて、手足が細い、
よく描かれる、あの宇宙人になる。

喉を手で軽く叩いて真似る、

「ワレワレハ ウチュウジン デアル」

って、一本調子で喋るのは、

会話をしなくなって、
抑揚を忘れてしまったから。


昔から人間が想い描く宇宙人とは、

地球人には理解出来ないテクノロジーを持っていて、
とにかく進んでいて、
無駄を全て省き、
合理的に、必要最小限の物だけで、
コンパクトに生きている。


近づいているんだ。

想い描いた時から、
そこへ向かっているんだ。

でも、きっとそれも何か違うと思って、何かを想い描いて、
また、巡るんだ。時代は。


取り敢えず、みんな一緒だ。

[4回]